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【国家公務員の職種について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第6回)


保護者様向け公務員ガイド

【国家公務員の職種について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第6回)

【国家公務員の職種について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第6回)

 

公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様向けコンテンツ『公務員になるには?』を全16回シリーズ(予定)で公開中!

大切なお子様の目指す進路を、保護者様も一緒に知ることから始めてみませんか?

お子様の夢を強力にサポートできる内容となっております!ぜひ定期的にご覧ください。

 

 

前回は

公務員試験の変化 -既存の教養試験が出ない!?-

高校就職の現状と就職先としての「公務員」の特徴

についてお話しました。(↑テキストをタップすると前回の記事にジャンプします)

 

第6回

国家公務員の職種について

です。

 

国家公務員とは?

国の公務を担当し、国によって選任され、国から給与を支給されます。

各府省庁(その地方機関や附属機関を含む)や国会、裁判所、内閣などに勤務する職員です。(国家初級の行政事務の場合、独立行政法人に採用となる場合もあります。)

 

国家公務員の種類

●事務系と公安系●

事務系は様々な企画を作成したり、経理や人事などといった後方支援を行う公務員です。

公安系は様々な現場において任務を果たす公務員です。

 

●一般職と特別職●

一般職とは、人事院が行う公務員採用試験によって採用されるもの(原則として内閣に属する公務員)です。

特別職とは、防衛省や裁判所などの機関が個別に行う試験によって採用されるものです。

 

※タップで拡大します。

 

国家公務員の勤務地

 

国家公務員=国の公務員であるので、全国規模での転勤があると思われがちですが、可能性があるのは、入国警備官・海上保安官・自衛官などの公安系だけです。

事務系はブロックごとの採用となっていることが多く、転勤もその範囲内で行われることとなります。

一方で、衆議院・参議院や国会図書館、皇宮護衛官などは、勤務地が限定されることになるものもあります。

 

国家公務員採用試験の注意点

1次試験(教養試験)→2次試験(面接)→最終合格の流れは、事務系でも公安系でも同じです。

採用試験に合格した場合は、得点順に採用候補者名簿に記載されます。

この名簿に記載されるということは、公務員として採用される候補者になったということであって、記載されたから自動的に間違いなく採用されるということではありません。

 

地方公務員の場合には、【最終合格=内定】となる場合がほとんどですが、国家公務員の場合には、もう一度採用面接がある場合もあります。(国家初級については、志望先の官庁に採用面接をしてもらう必要があります)

この採用候補者名簿は辞退者数も加えて算出しているので、それを見越して算出しています。(例:H21度 国家初級行政事務の採用予定者数260名→最終合格者数693名)

また、地方公務員の場合、1次試験(教養試験)の得点は、最終合格(面接の合否)に反映されませんが、国家公務員の場合は、採用候補者名簿の順位を決めるときに、何らかの形で1次試験の得点が反映されることになります。

 

 

国家公務員の職種

●国家初級(行政事務)●

採用先は各府省庁や独立行政法人ですが、出先機関で採用されるケースがほとんどです。

本省で働きたい人は、申し込みの際に地域区分を関東甲信越としておく必要があります。本省での採用数は少なく、毎年一定数を採用しているのは、外務省、農林水産省、経済産業省、国土交通省などです。

省庁によって所轄の業務内容は様々ですが、初級職員の場合、庶務・経理関係のデスクワークに就くことが多いです。ただし、採用先によっては単なる事務ではなく、外国旅行者の携帯品検査(税関)といった専門的な仕事に従事することもあります。

 

●国家初級(税務)●

税務大学校各研修所に入校し、12か月の研修を受けた後、全国の税務署などにおいて国税の賦課・徴収をはじめ、納税者の調査・指導などの業務に就きます。

 

●防衛相初級(一般事務)●

本省や陸・海・空各自衛隊の駐屯地などに配属され、総務・人事経理などの一般的事務を行います。

 

●裁判所初級●

各高等裁判所の管轄地区ごとに採用候補者名簿が作成されます。裁判部門において裁判所書記官のもとで各種裁判事務を担当したり、司法行政部門に配置されて事務局の庶務・人事・会計等の一般事務に従事することになります。

将来的には裁判所事務官への道も開かれます。

 

●国会図書館初級●

日本国内で刊行される出版物を納本制度により広く収集し、文化財として保存するとともに、データベースを作成し、行政や司法、国民に対してサービスを行っています。職務内容を大きく分けると①調査業務②司書業務③一般館務に分かれます。

 

●衆議院初級・参議院初級●

それぞでの院の事務局内に勤務し、一般事務を行います。具体的には、議長等院の役員・議員・秘書に関する事務、事務総長官房事務、施設・設備管理・印刷等の事務があります。

勤務地は当然ながら、国会のある東京限定となります。

 

●衆議院衛視・参議院衛視●

それぞれの院の警務部に所属し、国会議事堂における秩序保持のため、本会議場・委員会室等の整備ならびに議長・副議長・各委員長および議員等の警備をはじめ、傍聴・参観・記章・消防等に関する業務に従事します。

勤務地は当然ながら、国会のある東京限定となり、また、基本的に交代制勤務です。

 

●刑務官●

刑務所・少年刑務所または拘置所に勤務する、公安職公務員です。

刑務所・少年刑務所では受刑者への指導を通じて、その改善更生と円滑な社会復帰の実現のためのさまざまな処遇を行います。

また、拘置所においては、勾留中の被疑者・被告人を収容し、逃走や証拠隠滅の防止などに努めます。

採用後8か月間は研修を受け、勤務においては、交代制勤務が多いです。

 

●入国警備官●

全国の地方入国管理局・同支局・同出張所、各入国者収容所入国管理センターにおいて、不法就労や犯罪を目的として入国した外国人を退去強制するなど、日本の安全と国民生活を守る任務を遂行しています。採用後4か月間は研修を受けます。

 

●皇宮護衛官●

天皇および皇族の護衛や、皇居・御所等の警備にあたる公安職で、皇宮警察本部に所属します。

採用後10か月間は研修を受け、勤務地は主に皇居となりますが、赤坂御用地や京都御所、奈良の正倉院、那須・葉山の御用邸など、1都府4県にまたがります。勤務においては、交代制勤務が多いです。

 

●海上保安学校●

いわゆる海上保安官の養成課程です。京都府舞鶴市にある全寮制の海上保安学校に入校し、1年間海上保安業務に必要な学術や技能を習得することになります。

一般的な船舶運航システム課程には、航海・機関・主計コースの3コースがあり、勤務においては、交代制勤務が多いです。

 

●自衛官各種●

【陸】全国に約160の駐屯地があり、国防だけでなく、災害時にも国民に一番近いところで任務にあたることとなります。(約15万人)

【海】海からの国防はもとより、日本はエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っていることから、海上交通の安全を確保することも主な任務とします。(約6万人)

【空】空からの国防はもとより、一般の航空機の安全を確保するための任務や離島生活者への物資・救急輸送なども日常的に担当します。(約4万5000人)

※各自衛隊に多数の「職種」(担当のようなもの)があり、その業務にあたることとなります。

 

 

いかがでしたでしょうか。

国家公務員だけでも、このように数多くの活躍の場があります。

 

 

 

次回は

地方公務員の職種について

です。

今回の国家公務員同様に「勤務地」「採用試験の注意点」など詳しくお伝えします!

どうぞお楽しみに♪

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