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【市役所職員・県職員になるには?】仕事内容やなり方、公務員試験対策のポイントまで


公務員になるには

【市役所職員・県職員になるには?】仕事内容やなり方、公務員試験対策のポイントまで

多くの人が一度は訪れた経験があるであろう市役所。そこで働くのが「市役所職員」と呼ばれる人々です。
市役所職員は公務員に含まれる職種であることから、長期に渡り安定的に働きたい方に根強い人気を博しています。


こで今回は、仕事内容や担う役割とあわせて、市役所職員になるにはどのようなスキルや公務員試験対策が必要なのか、各ポイントを解説していきます。

(各行をタップすると記事に飛べます▼)

【市役所職員・県職員になるには】仕事内容やなり方、公務員試験対策のポイントまで
 市役所職員とは
 市役所職員の職種
  事務系
  技術系
 市役所職員になるために必要な資格・スキル
 市役所職員になるための公務員試験対策ポイント
  専門学校や通信講座で出題傾向の把握や論文添削を受ける
  面接で聞かれる項目を把握して対策する
  受験する日程による倍率や特徴を抑えておく
 市役所職員になるための公務員試験の勉強方法
  大学に通う
  専門学校に通う
  通信講座で勉強する
  独学で勉強する
 まとめ

 

 

市役所職員とは

市役所職員とは、日本国内の各市に設置されている市役所に所属する地方公務員です。憲法によると、公務員は「全体の奉仕者」と記されており、市役所職員を含む地方公務員は、各自治体において行政サービスを担う奉仕者として位置づけられています。

具体的には、各種証明書の発行や税金、福祉関連の相談、市内の公共施設の整備などの業務を担い、市民が安心安全に暮らせる街づくりを遂行するのが市役所職員のミッションです。

なお、全国20ヵ所存在する人口50万人以上の政令指定都市に関しては、行政区ごとに区役所が設置されています。その場合は、市役所の一部機能を区役所と分担する形となります。業務の棲み分けは各市に委ねられていますが、より市民に密着した円滑な行政サービスの実現が目的です。

市役所職員になるには、公務員試験に合格しなければなりません。自治体が実施する採用試験を経て、晴れて市役所職員としてのキャリアがスタートします。難易度は低いとは言い難く門戸は決して広くはありませんが、長く安定して働ける仕事のため、努力を重ね市役所職員を目指す人は数多くいます。

地域に根差し、住民の暮らし全般に携わることで成果をダイレクトに受け取れる市役所職員は、大きなやりがいを得られる仕事と言えるでしょう。

 

市役所職員の職種

市役所職員の仕事は、大きく分けて「事務系」と「技術系」にわかれます。一概に市役所職員と言っても、市民の目に直接見えやすい窓口業務から、注目される機会が少ない縁の下の力持ち的な業務まで、市政を円滑に進めるための仕事は多岐に渡ります。それぞれの役割を理解しておきましょう。

 

★事務系★

事務系職種は、事務手続き全般を担います。

般企業と同様にいくつもの課が存在し、窓口にて各種手続きや証明書発行を行ったり、市民には見えない裏側でさまざまな事務作業をこなしたりしています。

以下は、窓口業務の一例です。窓口業務ひとつとっても、対応領域は多岐に渡ります。

・戸籍(住民票、マイナンバーカード、印鑑登録、婚姻・出生・死亡など)
・国民健康保険、国民年金(加入、脱退、減免など)
・障害者、高齢者、子供(介護保険、児童手当など)
・福祉、健康(生活保護、特定医療など)
・防災(防犯、交通安全、避難所など)
・衛生(感染症、食品衛生など)
・広報(Webサイト、紙面など)

事務系の市役所職員は、あらゆる方面から寄せられる市民の声を耳にする機会が多くあります。行政としての公平性を保ちながらも市民に安心や納得感を与えられる着地点へ導く手腕が求められるポジションです。

また事務系職員は、3~4年程度でジョブローテーションが適用されるケースが一般的です。さまざまな環境で多様な業務に携わることで職員各々のスキルアップを図り、市民へより高いレベルの行政サービスの提供を目指します。

 

技術系

市内のインフラ関連に携わるのが、技術系の市役所職員です。技術系という名のごとく、専門性の高いスキルが求められるフィールドへ配置されます。幅広くさまざまな業務を担う事務系職員とは真逆で、特定分野のスペシャリストであることが求められます。

具体的には、以下のような業務が挙げられます。

・土木:道路や地下鉄、河川、港湾、上下水道などの建設、補修工事
・建築:学校や市営住宅、公共施設などの建設や管理、都市計画の策定
・機械・電気:浄水場や廃棄物処理施設、地下鉄車両、病院などの機械・電気設備の設計、管理
・化学:公害や温暖化対策、水質検査、管理
・造園:公園や緑地の調査や管理、開発の推進

各所では高度な専門知識が必要となるため、専門知識を存分に生かし活躍できる環境が整っています。直接的に市民と関わりをもつ機会は少ないものの、市民の安心かつ便利な暮らしの維持に欠かせないポジションであり、縁の下の力持ちのような存在です。

事務系職員とは異なり、ひとつの領域に腰を据えて従事する形となるため、募集も少数であるのが一般的です。

 

市役所職員になるために必要な資格・スキル



市役所職員を目指すにあたり、受験の段階で必要な資格やスキルはありません。公務員試験に合格することが条件となります。

ただし近年の市役所職員の公務員試験では、人柄重視の傾向も見て取れる状況です。スキルを対外的に証明できる資格を取得していなくても、目指す領域の関心や知識を持ち合わせていることを伝えられれば、アピールになることも期待できるでしょう。

なお、上記は事務系や技術系に該当するものであり、薬剤師や保健師など一部免許が必要な資格もあります。

 

市役所職員になるための公務員試験対策ポイント

市役所職員になるには、まず公務員試験にチャレンジすることになります。しかし公務員試験は、決して付け焼き刃で合格できるものではないため、万全の対策が必須です。ここでは、効果的な対策ポイントを3点紹介します。

 

①専門学校や通信講座で出題傾向の把握や論文添削を受ける

より確実に公務員試験合格を目指すために、専門学校や通信講座の受講を検討しましょう。公務員試験にあたっては、闇雲に対策を行うのではなく、出題のパターンや癖を正しく理解することが重要です。

独学の場合、傾向の読みを見誤り、それを正すチャンスにも恵まれにくく、効果的な対策が行えないリスクが高まります。一方、専門学校や通信講座であれば、あらかじめ出題傾向を踏まえたカリキュラム作成を実施しているため、無駄なく最短距離での公務員試験合格を目指せます。

そう言うと、「難題が出題されるのでは」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、基本的に問題の型は固定されており、突拍子もない問題がいくつも出題されるような事態は考えにくいのが現状です。つまり、運を天に任せるようなことをしなくても、適切な準備を講じるだけで、公務員試験合格の可能性は高まるということになります。

また、自治体によっては論文、作文試験が含まれるところもあるため、その場合においても専門学校や通信講座の受講は有利です。論文添削を受けられるところもあるため、独学ではカバーしにくい論文対策を強化できます。

 

②面接で聞かれる項目を把握して対策する

人柄を見極められる面接試験に関する対策も、抜かりなく行いましょう。面接で質問される内容はある程度定型化されているため、効果的な対策が講じやすい領域です。民間企業のように、「どこから何の質問が飛んでくるかわからない」という状況を経験するケースは、そう多くないと思って良いでしょう。

面接の形式は自治体によりまちまちですが、1人の受験者に対して複数の面接官が参加する形の個別面接が一般的です。緊張しやすいタイプの方は、質問内容にかかわらず、面接官の人数や立場に圧倒されてしまう可能性もあるため、あらかじめ練習やシミュレーションを重ねておきましょう。

 

③受験する日程による倍率や特徴を抑えておく

市役所職員の公務員試験は複数の日程が用意されており、それぞれで難易度が異なります。

・A日程:6月(地方上級と同日程)
・B日程:7月
・C日程:9月(最も多くの自治体が実施)
・D日程:10月(最も実施数が少ない)
・各自治体独自の日程

A日程は、政令指定都市や道府県庁などの地方上級と同日程での実施です。そのため、地方上級と同一レベルの問題が出題され、最も難易度が高いと言われています。したがってA日程での受験では、面接よりも筆記対策に力を入れるべきでしょう。

対してその他の日程は、基本的に中核都市が実施しており、面接の評価比重が大きい傾向にあります。そのため、あらゆるシチュエーションを想定した面接対策を講じておくと安心です。

倍率に関しては、各自治体により大きく開きがあります。以下はひとつの参考値として、ご覧ください。

■川崎市(令和3年度実績)
・申込者:1,247人
・1次試験受験者:836人
・最終合格者:251人
・倍率:3.3倍

■武蔵野市(令和4年度実績)
・申込者:1,819人
・1次試験受験者:1,706人
・最終合格者:45人
・倍率:38倍

なお、市役所職員の公務員試験は、受験日程が異なる場合併願も可能です。

 

市役所職員になるための公務員試験の勉強方法



市役所職員になるには、公務員試験をパスすることが必須条件です。絶対的に求められる公務員試験合格を獲得するために、自分に合った勉強方法を選択しましょう。ここでは代表的な方法を4つ解説します。

 

大学に通う

特定分野を除き、市役所職員は学歴不問の仕事ですが、事務系の上級や技術系を目指す場合は、それにそぐう大学に通い知識を身につけるのも、ひとつの方法です。

ただし、「公務員試験専門の大学」というものは存在しないため、公務員試験対策というよりは、「実務で役立つ知識の吸収」というスタンスで通うのが良いでしょう。

 

専門学校に通う

公務員試験を前面に打ち出している専門学校に通う方法もあります。

公務員試験に特化しており、生徒のニーズに合わせて複数のコースが用意されている専門学校もあるため、より実践的かつ効果的な勉強が実現します。

 

通信講座で勉強する

「コストを抑えつつも効果的な勉強がしたい」という場合は、通信講座がおすすめです。勉強場所や時間の制限もないため、働きながら公務員試験合格を目指すことも不可能ではありません。

今はさまざまな会社から通信講座が用意されているので、いくつか比較した上で、自分のスタイルに合ったものを選択しましょう。

 

独学で勉強する

大学や専門学校、通信講座を利用せずとも、独学での公務員試験勉強ももちろん可能です。ただし、先述のように問題傾向の把握や効果的な対策を講じるチャンスが少なくなるため、最適とは言い難い面もあるでしょう。

また、日々の勉強計画はすべて自分で行う必要があるため、継続力や自制心を持ち合わせていることが重要です。

 

まとめ

 

市役所職員は、地方公務員が故に安定性の高い職種であることから、今も昔も人気の高い仕事です。ただし、公務員試験の難易度は決して低いとは言い切れないため、市役所職員になるには長期スパンでの入念な試験対策が必須であると心得ましょう。

 

市役所職員の仕事は、私たちの便利で豊かな生活に欠かせないものです。地域に根ざした環境で働きたい、人の役に立ちたいという方は、市役所職員を目指してみてはいかがでしょうか。

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