【都道府県職員試験の詳細について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第9回)
【都道府県職員試験の詳細について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第9回)
【都道府県職員試験の詳細について】公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様へ(第9回)
公務員を目指すお子様がいらっしゃる保護者の皆様向けコンテンツ『公務員になるには?』を全16回シリーズ(予定)で公開中!
大切なお子様の目指す進路を、保護者様も一緒に知ることから始めてみませんか?
お子様の夢を強力にサポートできる内容となっております!ぜひ定期的にご覧ください。
前回は
国家初級試験の詳細について
についてお話しました。(↑テキストをタップすると前回の記事にジャンプします)
第9回は
都道府県職員試験の詳細について
です。
都道府県職員の1次試験
✅ 問題数が2時間で50問(東京都は45問)→国家Ⅲ種タイプと違い、国語が3問・数的推理が6問・地理が3問など
✅ 新潟県や東京都では適性試験がない(性格検査などは行われる)
✅ 作文は2次試験で評価される
✅ 国家Ⅲ種よりも、1次試験特典の重要性が低い(新潟県では全く反映されない)
都道府県職員の面接試験~新潟県を参考に~
●一般事務●
■受験する都道府県の具体的な施策などについても知識が問われる。
■具体的な希望職種(配属を希望する部署)も問われるため、自分のやりたいことは”どこの部署で現在がどのような取り組みをおこなっているか”まで調べておく必要がある。
■他の受験状況について詳しく聞かれることが多い。
●学校事務●
■面接は基本的にほのぼのムードで進む。
■小中学校の母校を訪問し、具体的に職種研究をした方が良い。(できれば1次試験前に)
■新潟県は大量採用が続いているが、他県ではそのような動きはない。
●警察事務●
■男性希望者は少ないため(男性の合格者も少ない)貴重な存在となる。
■県警本部の人事が採用活動をするので、警察官とのW受験の場合には、情報が往来している。
■1か月間とはいえ警察学校に入校する必要があるため、適応性のようなものもチェックされる。
※いずれの区分でも国家初級(行政事務)のように、最終合格の後にしっかりとした採用面接が行われることはない。(顔合わせ程度もしくは最終的な以降確認程度)
<参考>令和3年度 都道府県・政令指定都市試験の倍率 ※令和4年2月10現在
新潟県一般事務 20.2倍(5名)
新潟県警察事務 23.0倍(1名)
新潟県学校事務職員 4.9倍(15名)
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東京都Ⅲ類事務 14.7倍(20名)
東京23区特別区Ⅲ類事務 7.4倍(125名)
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横浜市事務 10.2倍(30名)
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千葉市事務 10.4倍(5名)
千葉市学校事務 13.0倍(若干名)
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川崎市行政事務 4.5倍(10名)
※( )カッコ内は採用予定数
<政令指定都市>と<特別区>について
●政令指定都市●
地方自治法第252条の19の指定を受けた人口50万人以上の市です。(実際は100万人程度)
市でありながら行政、保険衛生、都市計画、建設行政などについて、ほぼ府県と同じ権限を持っており、府県を経由しないで国と直接コンタクトを持てる位置にあります。
実際には総務省は一定の要件を備えた人口およそ100万人以上の大都市を指定の目安としており、現在、札幌・仙台・千葉・さいたま・横浜・川崎・相模原・新潟・静岡・浜松・名古屋・京都・大阪・堺・神戸・岡山・広島・北九州・福岡・熊本の20市が指定されています。
政令指定都市に昇格した市の職員採用は、日程・内容ともに道府県に準じるようになります。
●特別区●
特別区とは、いわゆる「東京23区」の総称です。
それぞれ個別の自治体ですが、特別区人事委員会により一括の採用試験が行われています。最終合格を得た後で、各区の実施する面接試験や身体検査などを経て、内定にたどり着きます。
一括の採用試験を行っているのは下記の通りです。
千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区、特別区人事・厚生事務組合・特別区競馬組合、東京二十三区清掃一部事務組合です。
また、試験日は東京都と同じ日程となります。
いかがでしたでしょうか。
地域により異なる質問に対応できるよう、面接試対策を行うことや試験倍率が大きく異なることがお分かりいただけたかと思います。
次回は
試験タイプの分類とSCOA(スコア)対策について
です。
一般教養試験に代わり、徐々に増えてきている新型試験の「分類」や「対策」など詳しくお伝えします!
どうぞお楽しみに♪